やっと観た。
いや、借りてたけど、やっと画面を見る体力が戻ったw
「ある子供」 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ ダルデンヌ兄弟監督
2005年のカンヌのパルムドール受賞作品です。
前にも書いた「息子のまなざし」や
「イゴールの約束」「ロゼッタ」の監督です。
「イゴール〜」のジェレミー・レニエが主人公の20歳の青年ブリュノ役。
デカなったなあんた〜と思わず言ってしまったw
そりゃ歳とるわ・・・と切なくってそんなんえぇねん。
ほんのちょとだけオリヴィエ・グルメが出てたりとかあります。
またドキュメンタリータッチです。
お話は20歳の青年と18歳の少女が子供を生み、
その子供を、ブリュノがなーんも考えずに売っちゃって、
そいで、なんやかやと経験したり考えたりっていう映画。
端折り過ぎやな。
ブリューノは年下の少年とつるんで細々した窃盗して、売って、
その日暮らしして、ふと思いついて赤ん坊売って、
彼女のソニアが卒倒して、警察にチクって、ヤバイと思って、
取り戻して、今までの雇い主と違ったダークな組織を知って、
窃盗したけど、補導されてしまった少年のために自首して、
逮捕されて、刑務所入って、
そこにソニアが会いにきて、涙を流すっていう映画。
こう書くと単純ぽいけど、スゴイ。
なかなか無いわ、こんな映画。
音楽もほとんどない。
やっぱりハリウッドが好きな方はつまんないはず。
だって、間も多い映画。
そこで、どれだけ感じられるかどうかの映画。
ハリウッドはかなり与えてくれるから、考え方、感じ方を。
なぜこれを書くかは後半で。
若者に観てもらいたいというより、
大人が観るべきと思ったから。
最初に、大人とはなんぞや?
そんなもん明確にはわからんです。でもってことで。
本当に、何も知らないっていうのがよくわかる。
ブリューノとソニアがじゃれている姿は、
犬や猫がじゃれてる姿そのもの!って私は思った。可愛いって。
何も考えてないというより、考える術を知らない子ども。
ある子供というのは、ブリューノのことやと思う。
周りでもそういう人が結構いたし、読んだ。
まさに、子ども。
しんどいことやだ、楽して金を手に入れたい。
今が良けりゃいいの。考えなくても生きていける。
そんなの、いっぱいいるやん。ま、私もできたらそうしたいけどw
無知ということすら知らない子ども。
自分より下の者としか付き合わない人。いっぱいおるやん。
でも体は大人。
ブリューノは子どもみてもなんとも思ってない。
でも、ソニアは母になった。大人になりたて、ほやほや。
だから、ブリューノを突き放し、追い出した。
それまでは、一緒に付き合っていたけど、子どもを守るためにそーした。
彼はソニア・子ども・携帯をなくす。
乳母車を押してあちこちあちこち移動する。
それでもブリューノは、自分の身を守るための適当な嘘をつきまくり、
その場しのぎでどうにかしようとする。悪循環の始まり。
彼は小さな犯罪しかしていなかったが、
そうではないということもわかった(だろう)し、
巻き込んでしまった少年のために、自首をする。
少年の足を暖めてた彼は、優しさを持った人間。
彼の母と関わる場面が、ほんの少しあるんやけれど、
関係が希薄だったのいうのもわかる。
刑務所にソニアが会いに来た時、ジミーは?と聞く。(赤ん坊)
そして、二人で涙を流す。
その涙が、大人になりたての涙に思えて仕方がなかった。
彼にしたら、コピーにあるように、
痛みがわかったとか大人になったとかそういう気持ちはないかもなと思た。
ただ、あの涙は自分の内側から、溢れ出た感情に思える。
大人に近づいた時、私もそうやったと思う。
複雑な感情。言葉にはできない。
彼は、悪い子じゃないのは初めからわかってた。
だって、小さな悪いことしかできないんやから。
ただ、何も知らなかっただけ。誰も教えてくれへんかっただけ。
成長したんやなって思う。
だって、初めとまったく顔つきが違う。
ソニアだってそう。
そして、自分で、何が大切なのかってことがわかったんやと思う。
彼らのこれからはわかんない。
別に希望とか光とかも思わない。
これはラッキーな若者の話。
その人生の一部分。
でも、気づけたということはすばらしい事。
これからは彼が決めること。
別に悲劇でもなんでもない。
まったく違うけど、トレインスポッティングと似てるなってw私はw
綺麗なお話。
もっと悲惨やって、現実は。
こんな平和な日本でも。
でも考えさせてくれはる映画。
ダルデンヌ監督って、やっぱり温かい目線やなぁって思った。
役者に演技をさせないようにと注意されてはるらしいんやけど、
いやぁ、役者がスゲーと思いました。
若いのにスゲースゲーよぅとw
顔つきも注目やと私は思いました。
ここまで書いてサバトラちゃんげろげろ。
えぇけど奮い立たせてって別にどーでもぇー気がするけどwまいいや。
ま、これ、今まで感想書いてはる人とかいて。
周りにはこういう人はおらなんだけどさ。
おいおい、大人やったらもっと大人の目で見ようぜおもて。
ブリューノのこと、ダメ男とか捉えるのやめようよ。
えぇ歳こいたおばはんやったら。って。
子どもやないか。
何も知らへん、いや、知ることのできへんかった子どもやないか。って。
その人自分でゆうかんまだーむって言うてはったから。
変換ちゃいますよ。
じゃからいい年かなって。
ワシ、未婚子ナシの欠陥商品やねん。
せやけどな、ブリューノやソニアやさ、その他の大人見てな、
最後切のぅなって、ブリューノの涙と一緒にな、
うひって泣いてしもてん。
日本とちゃぅっていうことも頭にいれやなぁって思てん、初め。
でもな、いや、ちゃぅなって。
子どものほうが優れてることって、いっぱいあるねん。
あたし、そう思うねん。
でもな、いろんな大切なもん捨てて、って無くなったりもいっぱいで、
いろんなまた違う大切なもん、気づいてな、
残ってるもんとか気づいてな、
それ手に入れたり、守ったりするんやと思う。
経験は大切。
でもな、まっすぐな強いパワーってな、
残酷でもあるけど、手に負えへんこともあるけどな、
すっごい大切やったりすると思うねん。
やからな、自分は大人やって思っても、
子どもに呆れたりしたら、アカン気がしたん。
悲しぃなってん。
ま、ただのな、映画の感想やんて思てんけど、
んなことないわって思ってん。
だってな、色んな経験してるはずの大人と言われる人らがな、
もちょっと思いやりをもたんとな、
何にも知らへん子どもはな、
どないしてえぇんかわからんようになるやんって。
あぁ、やから、今色々こんなんなってんかなって思ったりしてん。
生む機会言うてるおじいちゃんより、アカンやんって。
いや、私もやねんけど。
あたし、自由人とか、思い通りに生きてるって、
年下から散々ポロって言われるから。
こんな、おばはんが言うてもな、アンタはちゃぅしって思われるしw
だから、まともに生きてるって言われる人らが、
ちょと話したりするだけで、気づきやるかもしれへん。
そのときは、わからんくて、反抗したりしても。
ふんで、あたしは助けてもろてんなって。
ありがたいなって。
んな、色んな大切なこと思いだした。
ブリューノは、まだ困難なケースじゃない若者やねん。
実際にある範囲って人いたけど、アレ普通やねん。
大人やからさ、知りたきゃいくらでも知れるねん。
もっともっと、残酷な状況にいはる人おるねんて。
やからな、ちょとだけでも思てほしいなって。
あたしもこないだ、ネカフェで生活してる若者がおるって、
知ったばかりやから、偉そうやなって思うねんけども。
いやいや、そんなことをな、つらつらと。
うん、ダルデンヌ兄弟、スゲー。
感性が素晴らしいというか、なんというか。
はぁぁ、スゴイ。
優しさは賢さ、強さ。
日々精進やわって、思たんよ。
≪ 続きを隠す
テーマ : ミニシアター系 - ジャンル : 映画